あの涙の夜から、小さな手が教えてくれた大切なこと

今日は、胸の奥にしまっていた話をそっと打ち明けさせてください。

ふたりの息子を抱えて歩き始めた、わたしの新しい人生の話です。

壊れた家族から、新しい歩みへ

「お母さん、なんで泣いてるの?」

あの日、息子の小さな手がわたしの頬を拭ってくれました。
モラハラ、暴力、借金、浮気——重なり合う傷に耐えられなくなったわたしは、この小さな手を守るために、ついに決断したのです。

「もう大丈夫だよ」と息子に微笑みかけながら、心の中は震えていました。
この子たちを、本当にわたし一人で守り抜けるのだろうか、と。

あの頃のわたしは、まるで必死に走り続ける一台の機械でした

夕方5時。着替え終わると同時に職場を飛び出して、学童へ駆け込む。
「お母さん!」と飛び跳ねる次男を抱きしめる暇もなく、スーパーへ直行。

「今日は何のおかず?」「宿題見てくれる?」「お風呂まだ?」
息つく暇もなく飛び交う子どもたちの声に、精一杯の笑顔で応えながら。

やっと二人が夢の世界へ旅立った夜10時。
わたしの戦いは、まだ終わりません。

シンクに山積みの洗い物と向き合いながら、ふと思うのです。
「いつまでこんな毎日が続くんだろう」って。

でも立ち止まったら、この小さな家族が崩れてしまう。
だから、歯を食いしばって、また明日への準備を始めるのです。

聞いてしまった言葉

共通の友人からの何気ない一言。
「元旦那さん、新しい彼女とハワイに行っているんだって。『あんな女と別れて正解だった』って言っているらしいよ」

スマホを握りしめる手が震えました。

わたしはここで、毎晩子どもたちの明日を祈りながら眠りについているのに。
わたしはここで、この子たちの未来という重い荷物を一人で背負い続けているのに。

あの人は…あの人は今頃、青い海を眺めながら笑っているのでしょうか。

台所の隅でぽろぽろと涙がこぼれました。
誰にも見られていない、この小さな台所で。

思い出すだけで胸が痛くなる、あの頃の日々

「お前がいるから俺は不幸なんだ」
酒に酔った夫の拳がわたしの頬を打った夜。救急車のサイレンが住宅街に響きました。

警察署の冷たい蛍光灯の下で、わたしを見上げる焦点の合っていない夫の目。
「なんで迎えに来るのが遅いんだ!恥をかかせやがって!」
深夜2時、子どもたちを友人に預けて駆けつけたわたしへの第一声でした。

300万円の借金が発覚した時も。
「お前の家計管理がなっていないからだ」
わたしは家計簿を握りしめて声を殺して泣きました。

それでも、子どもたちの前では優しいお父さんを演じる夫。
「お父さん大好き!」と駆け寄る息子たちを見るたび、わたしの心は複雑に揺れ動いたのです。

現実は想像以上に厳しくて

養育費は、一度ももらったことがありません。
運動会も、お遊戯会も、授業参観も、元夫の席はいつも空席。

それでも3〜4ヶ月に一度、突然現れるお父さんとの再会は、子どもたちにとって特別な日。

「今日お父さんと動物園に行ったよ!」
「新しいゲーム買ってもらった!」

キラキラした瞳で報告してくれる息子たちを見ながら、わたしの心は千々に乱れます。
わたしは毎日この子たちのために時間を削っているのに。
たまに会うだけで「優しいお父さん」になれるなんて…

そんな自分の気持ちが嫌で、また一人台所で涙を流したのです。

あの日の夜

「お母さん、今日肉じゃが作ったから食べて!」

長男の得意げな声が、疲れ切ったわたしを台所へ呼びました。

見ると、少し煮崩れした肉じゃが。でもなんて愛おしい煮崩れでしょう。
彼の小さな手が一生懸命に作ってくれた、世界で一番美味しい肉じゃが。

「どう?美味しい?」
期待に満ちた瞳がわたしを見つめています。

「すごく美味しい!本当に上手にできたね!」

その時の長男の笑顔。
頬を紅潮させて、恥ずかしそうに、でも誇らしげに言ったのです。
「お母さんに喜んでもらいたくて、調理実習の時すっごく頑張ったんだ」

その瞬間でした。
わたしの中で、何かがぱちんと音を立てて変わったのは。

そうだった。
わたしは、この笑顔のために全てを賭けると決めたんだった。

元夫は、この宝石のような瞬間を自分の手で手放したのです。
この子たちの「できた!」という輝く瞬間を。
誕生日に一緒にケーキのろうそくを吹き消す幸せな時間を。
寝る前の「お母さん大好き」というささやき声を。

全部、全部、自分から捨てていったのです。

そして今。わたしが気づいた本当の宝物

負の感情に支配されそうになる夜もあります。
誰からも「お疲れさま」と言ってもらえない日々に、心が折れそうになることも。

それでも、わたしには見えるのです。
息子たちの成長という、何物にも代えがたい奇跡を。

朝の「おはよう」から夜の「おやすみ」まで。
転んで泣いた時に駆け寄れる距離にいることの幸せを。
テストで100点を取った時、一番最初に報告してもらえる特権を。

わたしたちは、愛で結ばれた最強のチームなのです。

これからも続く、わたしたちの物語

シングルマザーの道は、確かに険しい山道のよう。
でも、この山を登った先には、きっと素晴らしい景色が待っている。

疲れた時は、子どもたちと一緒に美味しいご飯を食べながら、今この瞬間の幸せを味わいたいと思います。
あの日の肉じゃがの味を思い出しながら。


今日は突然こんなお話をしてしまい、驚かせてしまったかもしれません。
いつもは明るいわたしだけど、時々不安に襲われてしまう時もあります。
そんな時にこうやって文章にすると、不思議と気持ちが落ち着くんです。
応援してくれるみんながいる、見守ってくれるみんながいる。
そう思うとまた、前向きに頑張ろう!って思えます。
いつもわたしを支えてくれてありがとう。
そして、最後まで読んでくれて、本当にありがとう。



まい🦒🍺

COMMENT

  1. こーすけ より:

    元旦那、酷すぎるね。悪行三昧で子供たちにの前だけはいい父を演じる、、、別れて正解だよな。シングルは大変だけど必ず幸せになれるよ、応援してます、子供達には最大限の愛情を注いであげたら必ず応えてくれると思うよ。
    自身をもって生きていってね‼️‼️‼️

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